江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
少し脇道にそれますが、ポーをたいへん敬愛していた日本人作家に江戸川乱歩がいます。
モルグ街の殺人事件が世界最初の探偵小説とすれば、江戸川乱歩のD坂の殺人事件もまた日本における探偵小説の記念碑的作品でしょう。
D坂の事件ではポーのモルグ街の殺人事件も少し紹介されています。
乱歩がポーを尊敬していたことがよく伝わってきますね。
主人公の語り手が共に「わたし」であり、相棒のデュパン、明智小五郎がそれぞれ事件の推理をする点も共通しています。
明智小五郎事件簿1 「D坂の殺人事件」「幽霊」「黒手組」「心理試験」「屋根裏の散歩者」 (集英社文庫)
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/07/01
- メディア: Kindle版
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D坂の殺人事件は映像化もされています。
近年だと2016年にNHKで、満島ひかりが女性ながら明智小五郎を演じて話題になりましたね。
オーディオブックも順次紹介していきます。
文学は一つの作品から、派生していくのが楽しいですね。きりがないくらい広がります。